Heg.

2021/04/23 23:54




・作務衣 TOP / Leh 2018 SS

・GURKHA Cargo Pants (Navy/Leaf) / Leh 2021 SS



かれこれ届いたその日から寝ても覚めても履きつづけている。

どうやらよい塩梅に肌に馴染んできたようだ。

たかが三週間ほどとはいえ、様々なドラマを連れ添った相棒的存在。


リーフカモを纏ったからか、じっくり植物と向き合う時間をこれまで以上に楽しませてもらってます。

適度な張りとしなやかさを併せ持つこのグルカパンツは、四季折々を感じながらこれから勤しむ庭仕事にもってこい。


そしてたまにはクタクタになったこのズボンに、たまにはジャケットなんか羽織っておめかししちゃったり。気分は敬愛するデレク・ジャーマンの様。

使い込まれ育った姿も楽しみたのしみ。


ある日、久方ぶりに職質された。

任務遂行を全うすべく、全身から車内の至る所くまなく。

どうしてわたしに声をかけたのですか?と尋ねたところ、職務に没頭している二人からは明確な答えは返ってこない。(むしろ、その様な答えをしないようにとの取り決めがあるのかも知れないが)


推測するに、きっと彼らの目に映る光景がよほど物珍しく興味を抱いてくれたのだろう。

例えそれがステレオタイプよろしくマニュアルに沿った見方だったとしても、溢れかえるほどの景色の中で気にかけていただいたのだろうと、すーぱーむちゃんこ前向きに考え、その場をむしろ和ませるよう楽しんだ。

最後はお疲れさまです、ありがとうございました、と二人を見送った。


またいつの日かの街角で、制服を脱いだ彼に会えることがあるなら話したいことがあるんだ。


よかったらわたしが着ていたお気に入りの作務衣トップスとグルカパンツ、一度味わってみませんか?胸張って自分自身であれますよ。と。


わけもなくただ喧騒の中彷徨っていると、ついつい大切なことを忘れてしまいそうになる。

そんな時こそ夢中になって土に触れよう。なんとまぁ学ぶことが多いこと多いこと。

掘り起こした30センチ四方の中に、それこそ幾万のいのちがそれぞれの個性、それぞれのリズムで、ひしめき合い互いを尊重しながらダンスしている。


そんな存在であり続けたい。

あなたもわたしも、埋もれてしまわないように。


こちら岩手もいよいよ日中汗ばむ季節到来よ。

お気に入りを身に纏い、気分上々それぞれの営みの中を張り切って参りましょう。