memo

2020/05/30 00:19

とあるコラムから。

－－かなり昔の話なんですけれど、ズッカのデザイナーだった小野塚秋良さんから、南米かどこかの少数民族が農作業など働くときに一番着飾る、というお話を伺ったんです。その姿に感銘を受けたそうで、私もそのお話が強く印象に残っています。

いい話ですね。

－－ええ、いい話。機能的な面から考えたら本当は働く時に着飾る必要はないのですけれど、人間が本来持つ、働くことに対する誇りや喜びが服と結びついてそれが表現されているのだろうと思います。だからファッションって諦めちゃいけないな、とそんな気持ちになりますね。

「たっつけ（もんぺ）」

素材は木綿、絹、梳毛糸や紡毛糸による綾織物の反物を用いた、農山村地帯の農耕、

その他の労働に際して着用する洋服の普及以前は、欠くことのできない仕事着、あるいは日常生活の家着であった。